
タンザニアに来て、おいしいものの一つが果物だ。さまざまの熱帯性の果物があるが、熱帯と言ってもやはり果物の旬がある。こちらに来た10月初めはパパイヤや西瓜は美味しかったが、マンゴーはまだ季節外れ、パイナップルもこれから美味しくなるということだった。
しばらくして、ご近所のAさんから、家の庭で採れたというジャックフルーツなどの果物をおすそ分けしてくれた。


私は、以前シンガポールに住んだことがあるので、ジャックフルーツも一応食べたことはあったが、長さ50センチもある大きい果実を処理したことはない。困っていたところ、たまたま魚屋に一緒に行ったもらった同僚のKさんが帰りがけに我が家に寄ったので聞いてみたところ、ジャックフルーツの解体処理について懇切丁寧に実演してくれて、お
まけに実を沢山取り出してもらった。ジャックフルーツは中心軸から粘々した白い樹液が出て、これが包丁や手に着いた後に処理するのが一苦労なのだ。その処理の仕方も実演してもらい、おかげで私は一度でジャックフルーツの解体のコツを習得できたと思う。
Aさんへのお礼を伝える際に、その解体処理の顛末を知らせたところ、大変気の毒がってくれた他に、じゃあ次回は彼の家の果樹園を来て、ジャックフルーツのなっているところを見たらどうか、と招待状が舞い込んで来た(上の写真が入っていた)。そこで、遠慮なしに、そそくさとAさんの果樹園を見に行った。



彼の果樹園は、熱帯のものばかりではない。最初に見たのは、イチジク、ザクロ、マルベリー(桑の実)。どれもアフリカ東海岸には自然にあるものではないと思うが、なかなか立派で美味しい実をつける。
A家ではパパイヤの木がが何十本とある。植えればすぐに大きくなって半年もすると実をつけると言うが、ともかくこれでは毎日3、4個食べても食べきれないのじゃないか、と思われる。おすそ分けもしたくなるわけだ。ただし、パパイヤは新大陸原産。これもアフリカのものではない。



バナナは何本かあったが、実の生っているのはこの一本。葉に隠されてなかなか実のありかがわからなかった。これも後でおすそ分けとしてもらったところ、太いので驚いた。日本でふつうにみるバナナと比べると長さは多少短めで、太さは断面がおそらく倍ほどある(こちらを参照)。十分に熟した果実をいただいたので、ねっとりと甘く素晴らしい風味だった。

A家で、目を驚かす最たるものがジャックフルーツだ。ともかく、長さが50~60センチはあろうかと思われる大きな実が、何個も、幹から直接ごろごろと下がっている姿は異様だ。シンガポールで食べたのは、あまり美味しいと言う印象がなかったが、しっかり熟したところを収穫したものはなかなか甘く、食べ始めると癖になる。
Aさんの家にはマンゴーはないのだが、すぐ裏の娘さんの家に大きいマンゴーの木が生えている。マンゴーの生っているところを見たことがなかったので、唖然とするほど大きい木から何十と言うマンゴーがぶらぶらと下がっているのを見て驚いた。マンゴーの季節は小雨期に入るこれからだ。